1980年代の名作漫画(アニメ)『めぞん一刻』(高橋留美子氏原作)のまとめサイトです。

深読み!『めぞん一刻』

めぞん一刻、勝手な妄想

「めぞん一刻」の漫画全巻とアニメーション版のブルーレイを買って半年くらいたちますが、何度見ても不思議な位、飽きることがありません。他に重量級のレビューサイトがいくつもあることを知りつつも、既に何度か見てみたし、レビューを書いてみたいと思います。

さて、このページは、いえこのサイトは筆者の主観的で自由な感想とか考えで出来ていて、裏はほとんどとってしませんので、念の為!

高橋留美子の名作である「めぞん一刻」。現時点(2019年)では、まだ最高傑作といえると思います。

もちろん、「らんま1/2」が一番人気があることは知っています。私も中学の時だったか、らんまで高橋留美子ファンになったのですから。

「めぞん一刻」の後の作品は、読者の対象年齢を下げてしまっているので、なんでも表現する訳にはいかないでしょうし。

ラブコメ(ラブコメディ)の分野でも、「めぞん一刻」はラブコメという分野を作った作品の一つで、金字塔 (後世まで影響を与えた不滅の業績)と言われています。

漫画だけでなく、ドラマや小説に至るまで、幅広く影響を与えています。

凄いテンションの高さ!

「めぞん一刻」の凄さはまず、インスピレーションとそのエネルギーにあると思います。一見、古くてノスタルジーを感じる雰囲気ですけど、今読み返すと別にノスタルジックな作品でもないですね。

インスピレーションのほうは、「うる星やつら」で既に発揮されていますが、「めぞん一刻」のエネルギーレベルは半端じゃないです。多分、作者も相当共感していて、本当に書きたいことを書いたのではないでしょうか?

昔、中学のころアニメーション版を見た時には、ノスタルジックな雰囲気の作品だと思っていたのですが、今何十年もたって読み返すと(というか、原作漫画のほうは初めて読んだんですけど)、巧妙に感じるし、作品全体を通しての高いテンションは、さすがだなと思います。

私はクラシック音楽が好きなのですが、若い頃から才能を発揮する人は、同じように凄いテンションの高さを持っていて、世界的指揮者の小澤征爾なんて、若い頃の演奏は本当に凄いです。ちょっと行きすぎて、テンポが走っていたりするんですが、今聴いてもそのエネルギーに圧倒されます。

もちろん、漫画やアニメの監督も同様で、すごいインスピレーションとエネルギーを持っていて、それをダイレクトに観客に見せつけます。大友克洋の「アキラ」にしても、高畑勲の「ひたるの墓」にしても、途切れのない緊迫感で見続けるのがしんどい程です。

高橋留美子も同じものを持っているように感じます。特に「めぞん一刻」は最初から最後まですごいテンションの高さで押し切っています。ただコメディだけに、しんどいことはありませんけど、でも他の作品に比べると読む人にも、それなりのエネルギーを要求していると思います。

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「めぞん一刻」のインスピレーションはどこから?

コメディで連載なので、登場人物や舞台設定をして、毎週その舞台でギャグを展開していく訳ですが、その舞台設定だけでも凄いのが、「めぞん一刻」です。

その後のラブコメディ分野では、ここまで巧妙な仕掛けは見当たらないような気がします。

それにしても、何も無い所から急に凄いものが出てくることはあまりないと思うので、ネタ元は色々とあるんじゃないかと思います。

「めぞん一刻」って、かなりミステリアスな作品ではありますが、「うる星やつら」と比べると凄く自己説明的で、セリフなどを読んでいくと、結構色々かいてあります。妄想シーンとかも上手く使っていて、響子や五代のこころの内面を過剰なくらい分かりやすく描いています。

ただ、セリフを探してそこから解釈するのは、沢山他のサイトにあるので、ここでは明確な根拠のある話はやらないことにします。

「めぞん一刻」に出てくる夏目漱石の「こころ」は未亡人が出てきますね。今回、それで「こころ」も読んでみたのですが、三角関係の「友人K」は自殺してしまい、未亡人の娘と結婚した「先生」も良心の呵責に苛まれて物語の最後で命を絶ってしまうのですが、そうすると娘さんがまた未亡人になってしまいます。その後について何も書いていないのですが、なんだか「娘さん」が一番理不尽な感じですね。

「理不尽」という言葉は、「めぞん一刻」の舞台設定にも、ストーリーにも通底した概念だと思います。だからか、案外厳しい世界観なんですよね。

「下宿」というキーワードも出てきます。主人公の「先生」は騒々しい普通の下宿をさけて、「素人下宿」と書いてありますが、未亡人とその一人娘が住む家のあき部屋を借りて住むことにします。そこで、未亡人や一人娘とひとつ屋根の下住むことになり、あとから神経衰弱に陥った友人Kも、自分の隣の部屋に住まわせるようになります。

あとでもう少し詳しく書きますが、井上ひさしの「青葉繁れる」は、「めぞん一刻」に影響は及んでいると思います。

最初のほうの五代は苦学生のテンプレートですし、特に10代後半のころの未熟な恋愛観(女性観)というのが、「青葉繁れる」に近いです。

他にも色々インスピレーションの元はあったと思いますが、見つかったら書き足していこうと思います。

「めぞん一刻」アニメ版
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■更新日:2019/08/11

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