1980年代の名作漫画(アニメ)『めぞん一刻』(高橋留美子氏原作)のまとめサイトです。

深読み!『めぞん一刻』

第108話「二人の旅立ち」第109話「同行二人」

ブルーレイ:枚目
TVシリーズ第61話 「追いかけて五代さん響子失恋ひとり旅」

ストーリー(あらすじ)

惣一郎の夢

原作では、響子が惣一郎の夢を見るところから始まります。

惣一郎「なぜ泣いてるんだい」
響子「悲しいの」
惣一郎「どうして」
響子「わからない」
惣一郎の夢

惣一郎は「バカ」といって消えていきます。どういう意味ですかね? わからないからバカと言ったのか、響子が五代を好きになり始めたことに気付いてバカと言ったのか… わかりませんけど、背景がちょっとおどろおどろしいですね…

三鷹からの速達

続いて、三鷹から速達が届きます。人生の大問題に向き合うため、しばらく会えないというのです。そして「どうか、わけは聞かないでください」と書いてあります。

単純に犬嫌いを克服しようということなのですが、それは手紙には書いていないので響子にはわかりません。

三鷹からの速達

これを受け取ったら、人生の大問題ってお見合いのほうだろうし、しばらく会えないってことなら、お見合いが進展していると考えるんじゃないですかね。

結局、五代にもあきらめられ、三鷹からも距離を置かれ、また一人になってしまったと考えます。(誤解ですけどね。)

それから今朝、夢枕に立った惣一郎のお墓参りに行きますが、「私ってそんなにバカなの」と聞いても答えは帰ってきません。

お墓参り

この時のお墓参りでは、髪を結い上げてますね。なんだか大分元に戻ってしまった感じです。

でも、帰りに音無家に寄った所、旅行のクーポン券をもらいます。音無のおばさんがタンスの整理をしていたら出てきたのです。

音無のおばさん「たまには羽をのばしてらっしゃいよ、せっかく身軽なひとり者なんだから。」
響子(心の声)「本当に、一人になっちゃったのかな。」

一人旅の計画

響子は気分転換に一人旅に出かけようと計画します。すると、一刻館の住人が協力してくれたのですが、無茶苦茶な旅程に…

旅行計画

結局自分で考えて、金沢に行くことにします。

いざ金沢へ

響子は身支度を整えて、旅行の日程表を管理人室のドアに貼り付けて、旅行に出発します。日程表を貼っていくのは、管理人だから当然ですよね。

旅行計画

しかし、一刻館の住人が上野駅までついてきてしまい、飲み会になってしまって、何本も列車を逃してしまいます。

もう夜9時をまわった所で、響子は逃げ出すようにして、一刻館の住人たちをレストランに残し、金沢行きの急行列車に乗り込みます。

旅行計画

走って乗り込んだものの

響子「なんだか夜逃げみたい」
旅行計画

当時の上野駅って、他のターミナル駅にはない独特の風情があったので、一人旅だと夜逃げみたいな感じがするかも知れませんね。レストランから逃げてきたというのもありますけど。

追いかける五代

食堂にて

一方の五代も響子の涙の意味がよく分かりません。そこで坂本の相談すると

坂本「そりゃおまえ、惚れられてんだろ。」

坂本は一般論で言ったのですが、五代は既に居ませんでした。五代は響子の気持ちを確かめるために一刻館へ帰りますが、管理人室には旅程表の張り紙が。またもやニアミスですね。

響子の気持ちを確認するために、五代は「旅程表」を手にとってすぐに響子を追います。

大分遅れてしまった、と思う五代ですが、響子を一刻館の人が引き止めていたため、偶然にも同じ列車でした。

同じ列車で背中合わせに

それにしても金沢まで何時間も背中合わせなのに、気づかないって凄いですね、笑。

金沢観光

金沢につくと、五代は有名な観光客が行きそうな場所で、響子を探します。

いろんな場所でニアミスを繰り返しますが、お互いを気づくことはありません。TV版アニメでは、兼六園で響子は五代の声を聞きますが、まさか聞き間違いだと思ってその場を去ってしまいます。

兼六園のお休みどころで、響子は一人旅の元OLの女性に会い、その日は一緒に行動することになります。江戸村でも響子は五代の声を聞きますが、まさにニアミスで姿を見ることはありません。

江戸村では、一緒になった元OLが急に泣き出します。

元OL「一人でいると死にたくなります」
響子(心の声)「ちょっとおー」

今回もTV版アニメの表情がいいですね。自然だし、うまく心情を響子の表していますね。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ふるさと納税】E05 うる星やつら ラムちゃんの金箔入り吟醸酒
価格:15000円(税込、送料無料) (2020/7/19時点)
五代の故郷、新潟といえば日本酒


夜のバーにて

元OLの女性は男性問題で会社をやめたのでした。一人旅に来たのですが、その男性に旅程表を送って追ってくることを待っていたのでした。しかし、最後の江戸村でも結局その男性は追ってきませんでした。

その話を聞いた響子は、旅程表を貼っておいたことを思い出します。一瞬、五代が追ってくるんじゃないか、と考えますが、「なに虫のいいこと考えてんのよ」

それにしてもなんだか凄い悲壮感ですね。まあ失恋した後の一人旅だから、こんな感じなのかな?一人旅って、自由で良いと思うんですけど。確かに2人でいったほうが楽しいですけど、相手に気をつかいますからね。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ふるさと納税】E26 大吟醸 めぞん一刻 白無垢
価格:19000円(税込、送料無料) (2020/7/19時点)


一方、五代は

旅館の前で待っていても響子はなかなか帰ってきません。そこへ警官がやってきて、交番へ連れて行かれ、不審尋問を受けてしまいます。

原作ではこのとき無職。身分を証明できるものすらありません。

警官が一刻館へ電話すると、ちょうど宴会の真っ最中。五代が不審尋問を受けていることを聞いて大盛り上がりします。

金沢旅行:2日目

響子は元OLを駅まで送っていき、観光バスに乗り込もうとします。

それを五代が目撃。しかし、道路に飛び出そうとしたので、そばに居た警官に取り押さえられてしまいます。

また五代の声を聞いた響子ですが、気のせいかと思ってバスに乗り込みます。観光バスに乗れなかった五代はタクシーで響子の乗った観光バスを追います。

タクシーは観光バスに追いつきます。原作では、浜辺で観光バスが休憩をとった時に五代は響子に追いつきます。

響子「うわー、きれい、ひとりで見るのもったいないみたい」
五代「管理人さーん」
響子「あ」

その瞬間、五代は落とし穴に落ちて消えるという、笑。響子は幻だと思い観光バスへ帰りますが、普通は消えた場所を確認しに行くでしょう、笑

『めぞん一刻』としては、「海がきれい」程度のシチュエーションでは不合格ってことですね。もっとドラマティックな再会じゃないと会えないんですね。ストーリー的に。

金沢傷心旅行と亡き惣一郎

響子が一人旅をするきっかけになったのは、夢に亡き惣一郎が出てきた日のお墓参りの帰りに、音無家に立ち寄った時にもらったクーポン券です。しかも、このクーポン券はタンスの整理をした時に、たまたま発見されたもの。

ということで、きっとこの旅行自体に亡き惣一郎が絡んでるんですね。

でも何で一人旅を薦めたんでしょうね。亡き惣一郎だって、嫉妬や未練があったとしても、さすがに響子が一人になって一生未亡人で通すことまでは望んでないはず。でも実際、響子が五代や三鷹と付き合うとなると、嫉妬は強いんじゃないですかねぇ。

夢とは言え、『めぞん一刻』としてはファンタジーを描いている珍しい場面ですね。
惣一郎が夢を通してメッセージを伝えるなんて初めてかも。

響子に一人になることの寂しさを感じてもらって次の一歩を踏み出してほしいのか、一人旅で五代や三鷹との関係を忘れてほしかったのか、難しい所ですね。

五代が追ってくるところまで考えていたんでしょうかね。あるいは五代が追っていくか試したかったのかも?

特に原作のほうでは、響子は一人旅で一人になってしまうことの寂しさを実感します。ちなみに原作では、響子は旅行中も髪を結い上げていて、亡き惣一郎のお墓参りの時の髪型です。

金沢旅行での響子の髪型
響子(心の声)「やっぱりひとりはさみしい」
響子(心の声)「わたしがいままでごまかして...」
響子(心の声)「見放されて当然、ひとりでじっくり反省して…」
響子(心の声)「三鷹さんのことも五代さんのことも、きっぱり忘れよう

結局、響子は自分の気持ちを伝えるんじゃなくて、二人を忘れる方向にいくんですね。初心に帰るということでしょうか。(素直じゃないなぁ、笑)

金沢では、男性問題で会社を辞めた元OLと一緒になりますが、元OLは「一人でいると死にたくなります」と、悲壮感いっぱいでリアルなセリフを吐きます。

響子が一人旅でさみしさを感じていると、五代の声が聞こえます。幻聴?と考えますが、実際に五代の声なんですけどね。それだけでも何度も繰り返されれば「やっぱり自分は五代が好きなんだ」と気づきそうだし、十分効果ありですね。

三鷹のほうは、響子が旅行していることすら知りません。まあ一刻館にいないと、わからないから仕方ないか。犬恐怖症を克服しようと努力する姿は凄いのですが、響子のこころの琴線にまるで触れてないですね。実は「犬が苦手」と素直に響子に言えば、良かっただけなんじゃないかと…

「めぞん一刻」アニメ版
VOD:ビデオオンデマンド Amazonプライム(一話110円)

■更新日:2019/12/28

^