1980年代の名作漫画(アニメ)『めぞん一刻』(高橋留美子氏原作)のまとめサイトです。

深読み!『めぞん一刻』

第67話「落ちていくのも」第68話「宴会謝絶」第70話「愛の骨格」(五代と三鷹の骨折入院)

原作で全5話で五代が一刻館の2階から落ちてしまい骨折して入院するエピソードです。

屋根の修理をしていた響子。七尾こずえからもらったセーターの件で大喧嘩になる五代と響子。しかし響子は屋根から足を滑らせて落ちそうになります。物音で気づいた五代は響子を助けますが、五代は腰掛けていた窓の柵が外れて落ちてしまい骨折、入院することになります。五代の骨折は、セーターにヤキモチを焼いてしまったからだと考える響子...。2回のキス未遂がある大事なエピソードですね。

五代と響子の関係にだいぶ進展が感じらる、雰囲気の良いエピソードです。

ブルーレイ:3枚目
TVシリーズ第42話「五代くん骨折!恋のチャンスは病室で!!」

ストーリー(あらすじ)

こずえちゃんとの関係を清算しようとする五代

七尾こずえと、ずるずると付き合ってきた五代ですが本命は音無響子です。思い切ってこずえちゃんとの関係は終わりにしようと考えます。しかし、こんな日に限ってこずえちゃんは「手編みのセーター」を五代にプレゼントします。さすがに手編みのセーターだと断るに断れない五代。結局セーターを受け取って関係は逆に深まってしまいました。

響子と五代、初の大喧嘩!

原作では五代と響子の初の大喧嘩シーンが入っています。

五代が一刻館に帰ってくると、玄関を掃いていた響子に、こずえちゃん手編みのセーターを持っていることがバレてしまい、響子に思いっきりイヤミを言われます。五代は部屋に入りますが、こずえちゃんと別れても、響子が付き合ってくれるとも限らないという状況。そんな状況でイヤミを言われて、さすがの五代も頭に来ます。

五代も負けてはいません。五代と響子、初の大喧嘩に!

五代「僕のこと、どうでもいいと思っているなら、ヤキモチなんかやめてください!」

ヤキモチを焼いたことを認めない響子。2人は険悪な雰囲気に...

響子、屋根から落ちそうに...

響子は修理に戻ろうとしますが、まだ動揺していたのか、足を滑らせてしまいます。なんとか雨どいに手をかけて落ちることは免れました。しかし目の前は五代の部屋。いま大ゲンカしたばかりなので意地もあって助けを求めたくありません。

ミシッという雨どいのひび割れる音に気づいた五代が窓の外を見ると、響子がぶら下がっています。間一髪で5号室に引っ張り込んでどうにか助かりました。

五代、2階から落ちる

五代は素直に助けを求めなかった響子を叱ります。

と、いう五代ですが、今度は五代が座っていた窓枠が外れて、五代もろとも落ちてしまいます。五代は足を骨折してしまいました。

五代は入院

五代は骨折で入院しますが、響子のほうは逆に「こずえちゃんの事を焼いたりしなければ」ということで、責任を強く感じすぎてしまい、五代のお見舞にも行けません。

五代は響子が看病してくれると思っていたのに、見舞いにすら来てくれません。

原作では、響子の複雑な心の動きが、ここぞとばかり表現されていて、とても面白いエピソードです。一刻館の皆に言われて、響子は心中複雑な思いを抱きながらも、お見舞いに行きます。

響子「本当にすみませんでした」
五代「そんな僕のほうこそ...」
響子「もう絶対、ヤキモチ焼いたりしません。」

響子はまだケンカを引きずっていますが、ヤキモチは認めました。でも、そのセリフってことは五代はどうでもいいってこと?そこへ、七尾こずえがやってきて、響子は後のことはこずえちゃんに任せて帰ってしまいます。

ある日、響子はこずえちゃんのセーターを持ってお見舞に来ます。寝ている五代に「ごめんなさい」と抱きついたかと思えば、五代が目覚めるとセーターを渡して、

響子「クリーニングに出しときましたから...なにかはおるものがないといけないと思って...」
五代(心の声)「これが答えなんですか」
響子「べつに深い意味で持ってきたんじゃないんです。ただ、それから目をそらしちゃいけないと...」
響子「ヤキモチを焼いたからこういう事態になったわけで...そのセーターはヤキモチの罰で...」
響子「そう、罰なんですわ。私は罰を受けなきゃいけないから........

うーむ、なんて深いコンプレックス。名セリフですね。響子自身に対する罰って言ってますけど、この行動自体は明らかに五代を責めています...

ヤキモチを焼いたことを認めているので、暗に五代に気があることを認めている訳ですが、こずえちゃんと仲良くしている五代を責めるだけで、素直に自分の気持ちを言うことはありません。でも「罰」っていうのは、こずえちゃんと五代の関係を認めるってことでしょうか...ここまでのシーンだと響子って、すごく面倒くさい女ですね。

ところが五代の表情を見て、響子は五代とキスしようとします。

読者の理解を大幅に超える行動をとる響子...もう本当に何考えてるんだかわかりません。ミステリアスな魔性の女の性格が出てきましたね。

その時、一刻館の住人たちが入ってきて、いい雰囲気はおじゃんに...

義務感?

響子は五代の面倒を見ることにします。三鷹がそのことに気づき、病院へやってきます。

三鷹「好意があるなら手伝おーとするもんだけどねー。」
三鷹「義務感だね、やっぱり。」
五代「断定しないでください。」

響子が戻ってきて、五代の看病をしますが、ちょっと間があいてしまった時に、

五代「なんだかずっといてもらうの悪いみたいだな」
響子「そんな、気にしないでください。お世話するのは、私の義務なんですから。」

こずえちゃんがやってきて、正月の予定をキャンセルして五代の面倒をみようとします。

しかし、響子は「あたしのせいでこんなことになっちゃって」と、あのこずえちゃんを押し切って、正月もつきっきりで看病します。

正月になり、天気がいいので、外に出てみることにしました。

響子が松葉杖の五代を支えて外に出ますが、正月なので誰もいません。松葉杖のバランスを崩して、五代と響子は抱き合ってしまいます。

今度こそキスするのか?という雰囲気になった時、今度は救急車のサイレンに阻まれます。

その救急車に乗っていたのはなんと三鷹。スキーで骨折して、病院、病室を指定して入院してきたのでした。

五代に助けてもらった響子

響子は屋根から落ちるのを五代に助けてもらいました。

助けてもらうと女性は感謝もするでしょうけど、その男性を好きになることもあると思います。原始時代からの女性の本能なんじゃないですかね? 響子みたいなタイプだとなお負い目を強く感じるんでしょうけど、この転機のきっかけになったかも知れませんね。

でも実は、五代は響子が落ちるのを既に2回助けています。第2話「惣一郎さんっ!!」では屋根から落ちるのを助けているし、第26話「家族の焦燥」では物干し台から落ちるのを助けてもらってますね。でも、あんまり感謝されてないみたいです、笑

五代が響子を助ける
第2話では屋根から落ちるのを助けたけれど、
思わず「わいせつ行為」をしてビンタを喰らいます
五代が響子を助ける
第26話では物干し台から落ちるのを助けました。
あんまり感謝されてないようですけど。

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響子と五代、少し進展?

結局キス、までいかなかったのですが、ここまでで2回もキス未遂シーンが。

響子は「義務感」と言われると、本当はどうなのか自分の気持ちがわかりません。でも、あのこずえちゃんを押し切ってまで看病を続けたのですから、響子はアルコールなしでも本音が出るようになって来ましたね。

響子が素直になれたのは三鷹が牽制するために言い出した「義務感」のおかげ?でも義務があるとしたら看病するところまでで、響子のほうからキスを迫るシーンにはならないはずですけど。五代のほうは「義務感」でも何でも響子との仲を縮めるいいチャンスだったのに少し躊躇(ちゅうちょ)してしまいました。

うーむ、貪欲だった最初の頃とは大違いでジェントルになりましたね。これを成長したというべきか、単にチャンスに弱いというべきか...

それと今回はキス寸前まで行ったのに、惣一郎の話が出てきませんでした。 響子はよほど動揺していたんでしょうか...原作だと、もう中間地点くらいなので、そろそろ心の整理がつき始めたのかも。 いや、まだ中間地点なので、そう簡単には行きませんけどね。

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■更新日:2019/10/20

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