1980年代の名作漫画(アニメ)『めぞん一刻』(高橋留美子氏原作)のまとめサイトです。

深読み!『めぞん一刻』

第62話「井戸の中」

マンガ『めぞん一刻』の「挿話」の中でも、最もシュールで面白いエピソードです。響子を中心に吸い寄せられるように、みんなで枯れ井戸落ちていって、嵌ってしまってニッチもサッチも行かなくなるという...

ストーリーというほどのストーリーはありません。ただ登場人物がどんどん枯れ井戸に落ちていくというだけなんです。最後は賢太郎くん以外は全員枯れ井戸に落ちてそれで終了という...。それだけなのに何故だかとても面白いという、不思議なエピソードです。

ブルーレイ:5枚目
TVシリーズ第29話「ハチャメチャ秋祭り響子さんと井戸の中」
主な出演者:音無響子,五代裕作,三鷹瞬,四谷さん,七尾こずえ,一の瀬夫人,朱美さん,賢太郎

ストーリー

秋祭りのキモ試し

一刻館や町内の住民たちで、神社に集まって納涼肝だめし大会が行われます。

まずは響子の衣装が見ものですね。「皿屋敷」のお菊さんですが、ゴージャスなコスプレですね。

響子、変更を知らずに本物の枯れ井戸に...

本物の枯れ井戸があるのですが、深くて危ないということで、ハリボテの枯れ井戸に変更になりました。しかし、四谷さん経由でそれを伝えようとしたので、響子には全く伝わらず...響子は、少し疑問を抱きつつも本物の深い枯れ井戸に入ってしまいます。

枯れ井戸を覗き込む響子

響子を助けようとして、みんなどんどん落ちていく...

五代は、枯れ井戸で響子を見つけ助け出そうとしますが、逆にバランスを崩して一緒に井戸に落ちてしまいます。二人きりになった響子と五代ですが、響子は五代のメイクを見て笑いが止まらなくなり、全然雰囲気が出ません。

枯れ井戸の中の五代と響子

そこへ四谷さんが来て、五代の肩に乗って、のぞきを楽しんだ後、どこかに行ってしまいます。唯一四谷さんだけは、深い枯れ井戸に入ったり出たりしています。

次にやってきたのは三鷹。三鷹は響子を枯れ井戸から出そうとしますが、四谷さんに後ろから押されて、一緒に枯れ井戸に落ちてしまいます。

原作のほうでは、四谷さんはたまに幽霊っぽく描かれています。

三鷹と五代は、響子を井戸から出そうとしますが、先に上がったほうが裏切るんじゃないかと疑心暗鬼になり、どちらが先に上がるかで揉めます。

あとは、、原作とTV版アニメでは、枯れ井戸に落ちてくるメンバーが違うだけで、だいたい同じですね。

結局、登場人物全員が落ちてしまう

『めぞん一刻』のキャラって本当に濃いですね。『うる星やつら』は一発ギャグでエピソードを作っていることが何回かありますが、ここまでシンプルなギャグだけではなかなか難しいです。『めぞん一刻』のほうがキャラが練られていてバラエティに飛んでいるんだな、と思います。

それぞれのキャラが自分勝手に振る舞って、井戸に落ちていくだけで、一話できてしまうというアクの強さ。最後の一の瀬夫人に至っては、自ら井戸に飛び込んでいます。

枯れ井戸の中の五代と響子

なんでこんなに楽しめるのか、自分でも不思議に思えるエピソードです。

「落ちていく」のは『めぞん一刻』のキーワード

原作では、数字が頭についたキャラが落ちていくんですよね。音無響子⇒五代⇒三鷹⇒四谷⇒六本木朱美⇒一の瀬夫人という風に枯れ井戸に落ちているので、0〜6までは揃っています。あとは七尾こずえが落ちれば全員ですけど、なぜか入ってないですね。こずえちゃんを入れると人間関係がややこしくなって、響子が怒って終わり、ってオチになりそうです。

TV版アニメでは、七尾こずえも落ちるので、数字の入ったキャラは全員落ちています。一瞬きれいなストーリーかなと思ったのですが、惣一郎(犬)はいいとして、坂本も落ちているので、良く分からないメンバーになっています。ちょっと惜しいですね。

「めぞん一刻」アニメ版
VOD:ビデオオンデマンド Amazonプライム(一話110円)

■更新日:2019/09/21

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