第2話「惣一郎さんっ!!」第3話「勝手に聖夜」

このエピソードでは、浪人生のころの五代の性格が描かれています。
屋根に登って寝ている響子を見つけると、いきなりキスしようとする五代。
響子が屋根から落ちるのを助けたのに、思わず胸を触ってしまったり。
それなのに、正攻法のプレゼントは渡せない気の弱さ…
これって一世代前の小説などに出てくる青くさい青春の描写に通じますね。
1980年当時としても、少し古くさい主人公です。
そして、胸をさわられてビンタを食らわせる響子。
響子の初ビンタシーンも見どころです。
ブルーレイ:一枚目
TVシリーズ第02話「恋の火花パチパチ!響子さんは誰が好き」
ストーリー(あらすじ)
貧乏学生の五代
五代はクリスマス・プレゼントを管理人さんに渡そうとブローチを買います。貧乏学生の五代としては生活に直接影響するくらいの大きな出費。
一刻館に帰ってくると、今度は住人たちのクリスマス・パーティということで、朱美が集金中です。管理人さんも参加することが分かり五代も参加することにします。
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屋根で寝てしまった管理人さんを...
朱美の部屋が雨漏りがするということで、響子ははしごで屋根に上って屋根の修理。でも、なかなか降りてきません。
朱美に言われて心配になった五代が急いで屋根に上がると、響子は屋根の上で寝ていました。起こそうとするも寝ているので、そのすきに五代はキスしようとします。すると響子が寝言で「惣一朗さん...」

躊躇(ちゅうちょ)する五代。 すると雨が降ってきて「あ、洗濯もの取り込まなきゃ」と響子は突然屋根の上で走り出します。 「ここは屋根ですよ!」と助ける五代。 ぎりぎり屋根から落ちなくて済みました。 響子が屋根から落ちるのを間一髪で助けました。

しかし響子を抱きかかえてしまいました...、そして思わず胸を触ってしまった五代。
響子からの初ビンタが飛びます。
原作でははっきり「わいせつ行為」と書いていますけど、「忘れますから」と簡単に水に流してくれたのは、助けてもらったという引け目もあるし、既に結婚していたからでしょうかね。
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管理人さん初ビンタ!
響子から五代への記念すべき初ビンタですね。響子は五代にしかビンタ(その他暴力)をすることはないんです。
それにしても五代がビンタされるシーンって、いつも見ていて気持ちがいいですね。スカッとします。ドラマなんかでよくあるビンタシーンはドロドロしがちで、あまり見ていて楽しいと思えませんが、音無響子に場合はカラッとしてます。響子のビンタは「ひよこエプロン」や「竹ぼうき」と同じで魅力的なアイテムです。なんだか不思議な気もしますけど。
原作はマンガなので動きがなくアニメ版のほうが楽しめます。(もっともこの回ではビンタの瞬間は描いていない。)
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プレゼントの方は渡せず
正攻法のプレゼントのほうは結局渡せずじまいでした。絶好のチャンスがあったのに、そっちのほうは勇気が出なかったという....。

確かに十代の頃なんてそんなものかも知れません。(わいせつ行為を実行に移すのは、普通じゃないけど)
響子は、健太郎くんが「福引きでもらった(=タダの)」オセロは受け取りましたが、この段階で高価なブローチを渡したらどうなったんでしょうね?押しつけがましいというか響子は受け取らなかったかも。響子からすれば受け取るもの拒むのもどっちも困りますね。
結局、五代は相手のことを考えていないし、小学生の健太郎君にも負けているという...
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名セリフ
管理人さんが犬に向かって
この時点で、読者も響子が未亡人であることを知らないわけなので、犬に「惣一郎さん」という名前をつけている事自体が、世間知らずな響子の性格を感じさせてコメディにしか見えません。
オンタイムで読んでいたら、相当ミステリアスなセリフだったでしょうね。

寝ている美女を発見したら・・・
まだ浪人生ということは10代ですね。苦学生のテンプレートそのままです。その苦学生が寝ている美女を発見したら...
無防備に寝ている美女なんて、そんなもの滅多に見たことないですけど、一度、高校生の時に、余程疲れていたのか平たい椅子に思いっきり仰向けで寝ている女子高生を発見したことがあります。
あんまり色気がありすぎたので、寝ている美女を遠巻きに見て友達とどうしたものかと話していました、笑
ああやって寝てると危ないよなぁと思いつつ、起こすこともせず立ち去ったような気がします。(何十年前の話なので詳しく覚えている訳ではない。)
五代は前後の見境なくキスしようとしてますけど、勇気(蛮勇?)があるというべきか...
でも最後は「惣一朗さん」の一言で、つまり惣一郎に助けられた感じでしょうか。この夢に惣一郎が出てきて「惣一郎さん」と言った瞬間に五代が怯んでしまうパターンは今後何度も出てきます。